占いには、ざっくり分けると2種類の占い方があります。

1つは、星占い(占星術)、動物占い、数秘術、姓名判断、手相、人相などの、
過去のデータベースに基づいてその人の性格や運勢を占うという方法。

もう1つは、タロットカードや易、ルーン、オラクルなどの、
そのときに出たカードやコインの偶然性を利用して、占うという方法です。

占いはオカルトだという方も多いと思いますが、私は心理学に近いと考えています。
心理学者のカール・グスタフ・ユングは、占いの研究をし、精神分析のために占星術を組み込んでいました。
また、東洋哲学を学んだときに易経と出会い、「易占いで出る卦は共時性を作れる」という結論に至りました。

共時性というのは、シンクロニシティといい、「意味のある偶然」のことを言います。
すなわち、易占いをすると、偶然として現れた「卦」が、実は意味のある占いの結果として、認識できるというのです。

私の持論ですが、易やタロットは、本当にその結果を人生に活かせるつもりなら、意味のある結果を出してくれると思っています。
占いを全く信じず、タロットで出た結果も信じない人には、どんな結果を出してもその人の人生に影響しないので、正しい占い結果は出ないと考えています。
真剣に占い、結果を真摯に受け止める方には、シンクロニシティが働き、意味のある結果をもたらしてくれることでしょう。

まれに、占いの結果を信じられず、「そんなはずはない、彼は私のことが好きなはず」と、自分に都合のいい結果が出るまで同じ占いをやったり、
自分に都合のいい結果が出るまで同じ内容の相談をいろんな占い師に聞きに行く方もいらっしゃいますが、それは結局占いを信じていないのと同じです。

ただ、占いは万能ではなく100%ではないと思っています。
前者の、占星術や手相などでは、「この手相の方の性格はこういう傾向がある」とは言えますが、100%ではないのです。
また、占い師の体調や心理状態によっては、タロットカードの読み方が違ってしまうこともありえましょう。
さらに、相談内容がきちんと占い師に伝わっていない場合、出たカードや卦に対して違う解釈を捕らえてしまう可能性もありえます。

しかし、100%でなければ信用できないという考え方も、私は違うと思います。
私たちが何気なく使っている家電や電子機器でも、100%ではない状態で購入し、使用しているのです。
必ずいくらかは初期不良があるでしょうし、1年も持たずに壊れてしまうスマホも存在します。

占いは、人生の参考に、上手に使いこなすことが大切だと思っています。