綾瀬はるかさんの主演ドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」の第10話が2021年3月21日に放映されましたので、その感想を書いてみます。

→天国と地獄~サイコな2人~占いをやってみる

彩子は日高に手錠をかけ、捕獲したところに河原が来る。
彩子に手錠をかけた河原は、「望月彩子、犯人隠匿及び証拠隠滅の容疑で確保」

右パウ

凶悪事件を起こしたわけでもない刑事に手錠をかけるなんて普通ならありえないことなのですが。これが河原の彩子に対する気持ちなのでしょう。

死んだ東を鑑識が調べる。そこに陸はずっと付き添っていたが、ベッドの脇にSDカードが落ちているのを発見。そっと取りズボンのポケットに入れる。
そこに河原がやってきて陸に事情聴取する。

彩子は本部で取調べを受けるが、「日高が東のところに案内するというから、両名確保のために取引に乗っただけ。日高は確保、東も留置。そんなお手柄な私がなんで手錠をかけられなきゃなんないんですか!」
この主張が八巻、日高の証言とも一致したようで、彩子は処分を免れる。

右パウ

彩子はすごく強気ですね~。客観的に見れば容疑者逃亡の可能性もあるわけで、その場で確保することなく行動に共にするなど普通ではありえないことなのですが。何とか自分がしたことを正当化し、それを通すことができました。

彩子のところに陸から電話が。河原に取り調べを受けたことを報告する。聞かれたのは、ほとんど東のことだったらしい。
彩子「私は大丈夫。でも日高はまだこれからだから。東が死んだってことは日高が殺してないって証言する人がいなくなったってことでしょ。日高にいい展開じゃないってこと。」
電話を切った後、陸はつぶやく「日高日高すんごいねえ。」

右パウ

本格的に取り調べするときには、陸の身元も確認する場合があり、もしそうなると彩子と住所が一緒なのがばれるはずですが。単なる聞き込みという設定でしょうか。しかし、犯人逃亡の幇助の可能性もあるので、本当ならもっとしっかり取り調べるはずなんですけどね~。
それはそうと、陸は、日高のことばかり考える彩子が気になっている様子です。嫉妬しているのでしょうか?

捜査会議が始まる。日高は、自分が単独犯で3つの殺人はすべて自分がしたと自供したらしい。これにより、今後、日高が主犯として捜査することになる。
彩子「私を守ってるのかもしれない。全部自分がやったことにして送致されてしまえば、捜査は打ち切り。私の体で関与したことは探られることはなくなる。」

右パウ

日高は、彩子の体になっていたとき、いろいろと証拠隠滅工作をしたり、殺人動画(おそらくフェイク)を撮ったりしていましたからね~。彩子にとってはいい迷惑です。その罪滅ぼしという意味もあったのでしょう。

河原による、日高への取調べが始まる。
日高は、兄に3人の死をプレゼントしたと供述する。
日高は、事件の状況等を聞かれたが、彩子の体になっていたときに見た調書の内容をすらすらと答える。

鑑識は、物的証拠もないのに日高が主犯として捜査するのはおかしいとし、東の家に物的証拠がないか家宅捜索する。

彩子が取調室に向かうと、河原が出てくる。
河原「何の矛盾もなく全部単独犯で話成立させとる。やってもないのに。」
彩子「そんなことして平気なんですか?主任の正義感ってどうなってるんですか?」
河原「誰かさんが腹くくればええ話や思うけどな。お前の正義感がどうなってるんか、俺こそ知りたいわ。」

右パウ

河原は、日高がどうして単独犯だなんて言っているのか。その理由は彩子と関連があると、勘付いている感じです。しかし河原が全面的にその方向で捜査を進めているのは、そうすることによって彩子を動かしたいと狙いがあるのではないでしょうか。

陸はSDカードを見ながら、「俺は彩子ちゃんを助けるために生まれてきた」とつぶやく。
とそこに、彩子から電話が。「以心伝心♪」と言いつつ電話を取る。
彩子「陸、東がSDカード持ってたの見たことない?日高、3人とも自分が殺したって自供しちゃったの。日高、私のこと守ってんの。」
陸「SDカードは見たことないなあ。」
彩子「思い出したら何でもいいから連絡して」
と彩子は電話を切る。電話が終わった陸は少し目が潤んでいた。

右パウ

電話を取る前と取った後の陸の変貌ぶりは何なのでしょうか(笑)。彩子はSDカード内の証拠動画の内容では、日高を救えるかもしれないと思っており、日高を救うのに必死になっています。陸は、明らかに嫉妬しているのでしょう。日高を救うためなら、このSDカードのことなんて教えてあげなーい。というような気持ちになったのではないでしょうか。

彩子は日高の留置所に行き、話をする。
彩子「私のときにやったやばいことの証拠は全部処理したから。全部本当のことを話して。お父さんや優菜ちゃん、コアースの人たちのことも全部考えて。」
日高「わかりました。ありがとうございます。」

供述調書の確認が始まる。
日高はそれを読み、供述調書に、
「間違いありません」
と答える!

右パウ

彩子には、わかりましたって言ってたのに(苦笑)きっと日高はもう全部一人で罪を被ると、深い決意をしたのでしょう。その決意はちょっとやそっとでは揺らがないということではないでしょうか。

しかし河原は、
「もう一人協力者がいますよね?望月彩子。犯行に使われたサンプルQ、皮手袋、殺人リスト。実は私見つけたんですよ、望月の部屋から。どうしてそんなものがそこにあるんですかねえ?」
日高「そりゃ出てきますよ、僕が隠したんですから。灯台下暗しってやつですよ。」

右パウ

本当は入れ替わった彩子がしていたことなのに(笑)入れ替わりの話は警察にはしないようです。八巻や陸など、一部の人は入れ替わりを信じてくれたので、してみてもいいような気もするのですが。話がややこしくなるから、もう入れ替わりのことは証言しないのでしょう。

東についてた陸のところに、身元引受人として、日高の父親がやってくる。
話をしているうちに、陸は東が「全部俺が悪いんだ。こいつ(日高)だけは守ってくれ」といったことを思い出す。
そこで陸は我に返り、「俺何やってんだよ」とつぶやきつつSDカードを取り出す。

右パウ

日高に対する嫉妬に取り付かれていた陸。ようやく目が覚めたようです。

彩子のところに鹿児島県警から連絡が入る。
陸が鹿児島県警にSDカードを提出したらしい。
SDカード内の動画が彩子の元に送られる。

動画を手に、彩子は取調室に急ぐ。「待ってろ、日高!」
取調室に入り、「東朔也の犯行を裏付ける、新たな証拠が見つかりました」
と、スマホの画面を見せる。
「河原主任、この送致を完了すれば警察は冤罪を作り出すことになります。そこに居る男は犯人ではありません。これがその証拠です。」

河原はその動画を見ることもなく、「じゃ、あと頼むわ」と言って、彩子の方をポンと叩き、取調室から出て行ってしまう。

「お待たせ」と、日高に微笑む彩子。

右パウ

河原は、もう降参、ということでしょうか?真実を隠している日高を変えられるのは、彩子しかいない。もう彩子に任せるといったところでしょう。現実ならば、取調べ官をこんなに簡単に河原の独断で彩子に代わってもらうことなどありえないと思うのですが(苦笑)

SDカードの動画を再生すると、それは東朔也の告白動画であった。
動画の中の東「田所仁志、四方忠良、久米幸彦を殺したのは俺です。俺は掃除屋のもんで、最後にこの世の掃除をしていきたいと思ったんですよ」
彩子「このあと殺害方法や状況についての告白が1時間に及び続きます。改めて確認します。田所仁志さん、四方忠良さん、久米幸彦さん。この3名を殺したのは東朔也ですね。」
日高「いいえ。私です。これは私が兄に頼んだんです。こういう告白を残してくれって。」
彩子「そんな告白残してくれって頼んでおいて、今度は自分がやったって告白しているんですか?その理由は?」
日高「気が変わったの」
彩子「私は10歳のとき、警察官になろうと決心しました。学校で濡れ衣を着せられたからです。その私は誰かが濡れ衣を着ていくのを見逃していいと思う?もしこれを見てみぬふりをしたらその瞬間、私が私の正義をなくす。警察官は続けられない。したでしょう?この話。あなたは私だったくせに、どうしてよ?私に私の正義を守らせて。私を守りたいと思うなら、あなたは私のために本当のことをいうべきでしょう?日高陽斗、やったのはあなたじゃありませんね?」
日高は何も答えず彩子を直視したまま、目から涙がこぼれる。
「ちがうわね?」
日高が答えるをじっと待ちながら見つめる彩子に、日高は唇を震わせながら、ようやく重い口を開く。
日高「はい。」
安堵する彩子とその様子をモニターで見ていた警察官たち。

右パウ


涙を流す日高は高橋一生さんの見事な演技です!頑なに罪を全部被ろうとしていた日高の気持ちを、彩子はようやく変える事が出来ました。

彩子は仕事が終わって家に帰る途中、陸に出会う。
彩子「あのSDカードの映像、送ってくれたのって陸でしょ?」
陸「違うよ。今回は俺じゃないかな~」ととぼける。
彩子「これから仕事?」と聞くと、
陸は彩子を抱きしめる。
陸「ナッツはね、駅の向こう側のスーパーの方がお買い得だから」
そう言って「行ってきまーす」と出かける陸。
その後、二度と陸は帰ってこなかった。

右パウ


陸は結局、SDカードのことは自分とは言わずに、彩子の元から去ってしまいました。
どうしてでしょうか?
彩子は日高のことしか考えておらず、陸のことを見てくれそうにない。そんな状況が苦しく、一緒にいづらくなったのかもしれません。
もう彩子のことを吹っ切りたくて、SDカードのことを感謝されるのも辛くなったのではないでしょうか。

また、陸は東に付き添っていたことで河原から聞き込みを受けていました。そんな陸が彩子と一緒にいるとなると、彩子にまた疑いがかかるのを避けたかったので彩子の元を去ったという考え方もあるかもしれません。しかし、もしそういう理由なら、こんな公衆の面前で彩子と抱き合うのは大変危険な行為になります。

大好きな彩子との、もうこれが最後のハグ、お別れのハグのつもりだったのでしょう。

日高は裁判で計3年の実行判決を受ける。
彩子と八巻は、警察学校に異動となった。

3年後、彩子は日高から連絡を受け、歩道橋で待ち合わせる。
日高は、奄美大島の石を彩子に見せ、兄のお墓に入れるつもりだと言う。
石を見た彩子は、「さようなら」と日高の持つ紙袋に戻す。
その瞬間、ピカーッと石が光った!

彩子「じゃあお元気で」
日高「あなたも」

日高は、彩子がやって来た方向に帰っていき、彩子はその逆方向に帰って行く・・・!?

右パウ

これでついに完結となりました。
最後、また入れ替わったように思えたのですが!?
彩子と日高の表情や口調が、入れ替わったときと同じように感じました。
これは最後の演出でしょうか・・・。

結局、日高や東はどうやらこれまで入れ替わったりしたことはなかったようですね。
いろいろと考えすぎていたようです。
ただ、日高が彩子の何を守っていたのか、視聴者はよく知っていますが、河原や五十嵐など他の警察官は気にならなかったのでしょうか?
日高が死刑を覚悟してまで守りたかったのは何なのか、他の警察官にとってはうやむやのまま終わっている感じがするのは私だけでしょうか?

個人的には、この望月彩子という人情刑事が、また活躍するドラマがあれば見てみたいなあ、という気持ちです。
天国と地獄ロスなんてのは、作り手側としてはこんなにうれしいこともないでしょうね。

さて、天国と地獄占いというのを作ってみました。
生年月日だけで占えますので、よかったら一度占ってみてください。

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