綾瀬はるかさんの主演ドラマ「天国と地獄～サイコな2人～」の第9話が2021年3月14日に放映されましたので、その感想を書いてみます。
今回は、今まで謎であったことが一気に判明する回となりました。
再び入れ替わり、元の身体を取り戻した彩子と日高。
「(捕まえるなら)どうぞ」と両手を差し出す日高に対し、彩子は「そんなに捕まりたいならその辺に出頭すれば？私はチンケな共犯じゃなくて主犯の東朔也を確保しに行くから。ここで会わなきゃもう二度と会えないと思うけど、あんたそれでいいの？」
彩子は何故逮捕しなかったのでしょうか？日高は、身体を入れ替えたままの人生を歩むこともできましたが、再び元の姿に戻ることを選びました。彩子は、それに感謝の思いを抱き、日高にもう一度兄の東と会わせたいと思ったのでしょう。また、しばらく入れ替わっていたことで日高の人間性、周囲からの評判がいいことを身に染みるように理解しており、逮捕するより一緒に行動した方がいいと思ったのでしょうね。
二人が話しているところに河原が現れる。
日高は「もう逃げません」と両手を差し出す。
それに油断した河原に蹴りを食らわし、その隙に逃げる日高。彩子は日高を追いかける。
彩子は日高と合流後、陸に電話をかける。
陸「日高さんですよね？」
彩子「戻ったから。東朔也を捕まえる前に一度日高に会わせてその上で二人一緒に捕まえたい。東朔也が警察に捕まらないようにして欲しい」
陸「ん～。あなたが日高さんじゃないっていう証拠が欲しいんだけど」
彩子「バカなの！？これだけ付き合っててまだ私かどうか判断できないわけ？」
陸「ごめん。間違いなく彩子ちゃんだね。」
緊迫した雰囲気の彩子に対し、マイペースな陸のギャップが面白い(笑)しかし、陸も戻ったという証拠を求めるあたり慎重だと思います。彩子の「バカなの！？」リアクションで、すぐに本当の彩子だとわかった感じですね～
彩子は八巻を呼び出し、身体が戻ったこと、今後の予定を説明する。彩子と日高は奄美大島に行って東朔也を逮捕しに行く。日高は追跡されているので、八巻が日高のカードを使用して北へ行くように。ついでに、彩子のアリバイ作りもお願いする。
八巻は本当に彩子にいいように使われていますね(笑)。次はどんなドジをやらかすのか、そちらの方も気になってしまいます。でもこれだけ彩子に忠実なのは、実は八巻は彩子に惚れているのでしょうか！？
彩子は日高と奄美大島に向かう途中のフェリーで、日高に事の顛末を聞きだす。
東は、日高のコアースの清掃員として働いていた。ひょんなきっかけで、日高と東は社長と一従業員の立場だったのが飲み仲間に。手のひらのホクロを見て、日高は東が、過去に小学生のときに歩道橋で出会った少年ではないかと勘付く。
そのときに、何かを感じた日高は、自分の髪の毛と東の唾液のついた空の酒カップ、昔少年からもらった歯をDNA鑑定をする。
東は日高の会社で働いていながらも、自分の弟であると気付いていた感じです。弟だと知って、日高の会社を選んだのかもしれませんね。
日高は東と奄美への旅行を誘う。東は一緒に行く予定だったが、同居する父親が怒り出して傘で東を叩く。「お母さんのところに行くんじゃないよ」と東が父親を振り払ったところ、父は階段から落ちて死んでしまう。
日高は一人で奄美に行く。飛行機で奄美の、太陽と月の運命を知って、日高は東のような運命であってもおかしくないと思い、奄美では東朔也と名乗る。
日高は、東が大変な人生を送ってきたことを知った感じです。でもこんな風に考えるのは本当に優しい性格なのでしょうね。
また歩道橋の上で会う日高と東。
「東さんと僕は兄弟ですよね。」と言う日高に、
「俺はクウシュウゴウになりたい」という東。
東は、「自殺した奴の部屋で見つけた」と十和田の部屋で見つけた漫画を見せて、「こいつ殺した方が世の中のためなんじゃないかって奴知ってんだよね。」
あんな形で父親を失い、東は人が変わってしまった感じです。いや、以前からクウシュウゴウの漫画を見て、そういう思いはあったのかも知れないですが、その思いが一気に溢れてきてしまった感じですね。
そうすると、東は十和田の模倣犯ってことになりますね～。十和田と東は中身が一緒だというわけではなさそうです。
日高「冗談ですよね？そんなことしたら東さんの周りの人が悲しみますよ。」
東「そんな奴いないから」
日高「僕が悲しいです！だからやめてくれませんか。」
そんな奴いないという東のセリフから、自分はこの世に存在しているけどいないのと同じような存在だという、自分を卑下する気持ちが読み取れます。そういう意味でクウシュウゴウに親近感を抱いてしまったのでしょう。
東は激高し、「なんだよ！」「こんなに(人生が)違うのはなんでなんだよ！お前が15分先に生まれてくりゃ、お前の人生は俺のものだったんだよ～！」
東が気の毒なのはわかりますが、弟の日高を逆恨みするのはちょっと違うと思います。
その後、歩道橋から見えるところに数字の落書きが描かれ、田所が殺害される。日高が殺人現場に向かうと、清掃道具が丁寧に並べて置かれていた。日高は通報することができず、共犯になって兄を逃がすことを決意して証拠を消すべく清掃する。
東は清掃の準備をしていたんですね！しかし清掃は日高に任せていた。もし日高が来なかったらすぐに捕まる可能性もあったのに。もう自暴自棄になっていたのでしょう。
その後、日高と彩子は入れ替わってしまい、日高は兄の殺害を止めようとしたがうまくいかず。さらに兄はリスト外の人も殺してしまい、乳歯が落ちていて完全に行き詰まって、再び入れ替わって戻ったことを告白。
日高「あなたは正しい。きっと私はあなたに捕まるためにスイッチさせられたんですよ。」
彩子「あんたってさ、本当に意地が悪いよね。こんな誰を憎んだらいいのかわからない話」
彩子はずいぶんと感情移入してしまっていますね。本当は刑事がこんなに入り込んでは失格なのでしょうけれど。でも最終的に罪は罪として償わせることでしょう。
そこに、陸と東がやってくる！
「なんで？何でお前ここにいんだよ」という東に、彩子は一発パンチを浴びせる！
彩子「あんたはクウシュウゴウなんかじゃないんだからね。あんたのこと好きで心配して、守ってやろうていう人間が。あんたのために犯罪者にもなってやろうという人が。いるのにいないとか寝ぼけたこと言ってんじゃないわよ！」
東「悪いのは俺でこいつは何も悪くないんだよ。何とかできないか？」
彩子「だったら！はじめからこんなことすんじゃねえ！」
東は、歩道橋で日高に激高していたときとずいぶん変わってしまいました。
フェリーの客室で、東は日高に告白する。東は久米正彦の家の前で警察と日高に張られているのを見て、日高が警察に垂れ込んだと思って腹が立ったが目も覚めた。最後は自分一人でやれば、俺だけがやったと証明にもなると。
なるほど。もう東は、自分ひとりで捕まるつもりだったんですね～。数々の証拠を残したのも、自分だということをアピールしたかったのでしょう。
日高「じゃあ、歯が落ちてたというのは？」
東「え？」と言い、あわてて自分の財布を調べる。
「あんな大事なものを落としちまうなんて」
えーーーーー！なんと、現場で落としたとは・・・。そんなミスしでかすのか！？この展開は正直がっかりしました。ただ、自分の双子の弟の乳歯を、肌身離さずお守り的に持っていたということはよくわかりました。小学生の頃から、ずっと気にかけていたのでしょう。
その後、日高と東の客室に訪れた彩子。
彩子は日高に、「あなた、無罪になる気はない？」
彩子はかなり日高に感情移入していますね。入れ替わったこともあるでしょうけど、無罪にしようなんて。
そのとき、東の様態が急変。
陸が心臓マッサージをするが、様態は変わらず。
日高「陸さん、もういいです。もう無理だと思います。」
東は死んでしまったのでしょうか？奄美に着く直前に・・・。
フェリーは到着間近となったが、そこには先回りした河原たちが待っている。
日高はナイフを手に彩子を人質に。
日高「下がれ！下がれ！もっと！下がれ！」
河原たちが少し尻込みすると、日高は「僕を追ってください」と小声で彩子に言い、ナイフを捨てて船内を逃げる。
この前までは女性的な日高を演じていた高橋一生さんが、今度は鬼気迫る凶悪犯の顔に。改めて高橋一生さんの演技のすごさを感じされられました！
彩子は日高を追いかけ、船上で捕まえる。
彩子「どうするかは私が決めるって言ったでしょう。」
日高「捕まるならあなたが良かった。何も二人して地獄へ行くことありませんよ。」
そう言って両手を差し出す日高。
彩子「絶対に助けるから。」
日高「待ってます」
彩子は日高に手錠をかけたところに、河原が来る。
河原は「よう頑張ったなあ。猿芝居。」と言い、彩子に手錠をかける。
河原「望月彩子、犯人隠匿及び証拠隠滅の容疑で確保」
彩子が日高に絶対に助けるというところ、なんだか絆を感じます。一時は入れ替わった二人にいつのまにか固い絆ができたのでしょう。
しかし、そのために犯人隠匿や証拠隠滅をしてしまったことも事実です。彩子には重い処分が下されるのではないでしょうか。
これで今回のお話は終わりです。
次週はいよいよ最終回。
まだ少し謎は残っています。
東は本当に死んでしまったのか？
入れ替わりのことは、東は知っていたのか？
日高は、これまでにも入れ替わったことはあったのか？
最終回も楽しみです！
さて、天国と地獄占いというのを作ってみました。
生年月日だけで占えますので、よかったら一度占ってみてください。
